はじめに|前線とは何か
前線はインクの境界線——これは合っています。ただし、きっちりした線がどこかに引かれているわけではありません。
それ以上奥に入ると、簡単にデスしてしまうライン。それが前線。だいたい最前線にいるブキの射程の先端あたりが前線になることが多い。
ここで大事なのは、「塗れているかどうか」だけでは決まらないということです。
例を挙げます。最前線でわかばがバリアを張り、その中にハイドラントが入ったとします。インクの色はまだ手前のままなのに、敵は下がる。つまり前線は上がっています。塗りは相手の色のままでもです。
つまり本質はこうなります。
前線とは「お互いのインクが勝ち合うところ」。見分けるにはインクのあるなしが一番簡単だが、実際に決めているのはお互いがどこまで出られるか。
01前線を上げる原則は「相手を下げること」
原則はとてもシンプルです。
- 相手が下がれば、前線は上がる
- こちらが下がれば、前線は下がる
つまり前線を上げたいなら、相手を下げるしかありません。方法は定番の2つです。
①キルを入れる
キルを入れれば相手は強制的にリスポーンまで下がるので、前線は上がります。
②スペシャルを吐く
ここは射程との関係で考えると分かりやすくなります。
- 前でバリアを吐くと、そのバリアの中に入ったブキの射程の分だけ、相手の前線が下がる
- バリアの中にいるのがわかばだけなら、あまり前線は下がらない
- そこにわかばより長い中射程が入って、はじめて前線が下がる
- バリアの中でウルトラショットを吐けば、ウルトラショットの射程分だけ前線が下がる
「スペシャルを吐いた=前線が上がる」ではなく、「その位置に、どれだけの射程を送り込めたか」で上がる幅が決まるということです。
02前線の「上げすぎ」とは
相手のインクの真っ只中に、まっすぐスーッと入っていって撃ち合う。これもある種の前線ではありますが、上げすぎです。
繰り返しますが、前線はお互いが勝負になって初めて前線です。一方的に敵陣へ入って塗っただけでは前線ではありません。
仲間全員を結んだ位置、敵全員を結んだ位置が前線になりやすい。だから敵陣に1人で入っていくのは、前線が上がるのではなく前線が切れる。4対3とほぼ一緒。
もちろん、そこで3キル4キル取ってくれれば本当に前線は上がります。ただ、それはかなり難しい。
そして位置による有利不利もあります。
- 敵陣の奥に行くほど、敵が有利になり、敵が2対1を作りやすい
- 逆に相手が攻めてきている時は、自陣の深くに引き込むほど、こちらが2対1を作りやすい
つまり相手の陣地の奥へ行けば行くほど、対面で勝つのは難しくなっていきます。必要もないのにそこまで上げるのが「上げすぎ」です。
その「2対1」の作り方は、こちらで詳しく書いています。
03ルールごとの「上げすぎ」は頻繁に起きる
前線の適正な高さは、ルールによって変わります。そしてルールごとの上げすぎは、かなりの頻度で起きています。
- ガチエリア:エリアに触られさえしなければいいのに、不用意に相手のリスポーン前まで行ってしまう
- ガチホコ:まだ関門を突破していないのに、第二関門やゴールのさらに奥まで前線を上げる。どうせ途中で止められる
ルールごとの考え方は、それぞれの記事にまとめています。
04前線の維持は「塗りと射程」で決まる
上げた前線を維持できるかどうかは、ほとんどが塗りと射程で決まります。
たとえば、こちらの最前線がザップで、敵に長射程が来たとします。ザップの射程外から撃たれるなら、前線は下げるしかありません。基本的に維持はできません。
それでも維持できるとしたら、キューバンボムを1個投げて、それが爆発するまでの間、敵がその位置を取れない——これが維持できる最大限。逆に言えば、それだけでも十分強い。
例外的に、射程を伸ばす手段を持っていれば話は変わります。
- バリアを張って維持する(そこに中射程が入れば、もっと前で維持できる)
- バリアの手前で、相手に時間をかけさせる
- シールドを張る
- カニタンクのように、長い時間使えるスペシャルを吐く
共通しているのは「相手の動きを遅延させること」です。遅延できれば前線は維持できます。
逆に、そういう手段を持たない普通のブキは、前線を本当にじりじりと下げていくしかありません。塗りながら下がる——それが正しい対応です。
05前線が崩れた時にやること
引くのは正しい対応です。ただし「4人揃うまで待つ」かどうかは、また別の話です。
ここで見落とされがちなことがあります。
こちらが引くということは、敵は前線を上げてくるということ。そして敵の中にも、前線を必要以上に上げてしまう人が絶対に出てくる。その浮いた敵を倒すのが、打開のきっかけになる。
崩れた瞬間は不利ですが、相手が「上げすぎ」をやってくれる時間でもあります。ただ下がるのではなく、飛び出してくる1枚を狩る意識で下がると、そこから盤面が返ります。
06「前線ブキ」=前衛ブキのこと
検索でよく見る「前線ブキ」という言葉ですが、正しくは前衛ブキのことだと思います。
- 短射程は基本的に前衛ブキ。前に出ないと仕事ができないので当然といえば当然
- ただしスプラシューターやN-ZAPは、最前線に出なくても塗って仕事ができる。前衛でありつつ、どちらかというと中衛寄りの前衛
- がっつり前衛と言われるのはノヴァブラスターやホットブラスターなど。本当に前に出てキルを取りにいくブキ
07「前に出る」より「前線を上げる」
「前に出る」と「前線を上げる」は、ほぼ同じ意味です。
ただ、「前線を上げる」と言ったほうがチーム戦をイメージしやすいと思います。「前に出る」だと、どうしても自分ひとりの動きの話に聞こえてしまうからです。
管理人もつい「前に出ろ」と言ってしまうのですが、これからは「前線を上げよう」という言い方をしていこうと思っています。言葉が変わると、見えるものも変わります。
まとめ
- 前線とは「それ以上奥に入るとデスするライン」。お互いのインクが勝ち合うところ
- 塗れているかではなく、お互いがどこまで出られるかで決まる
- 前線を上げる原則は「相手を下げること」。手段はキルとスペシャル
- スペシャルは「送り込めた射程の分だけ」相手を下げる
- 1人で敵陣に入るのは前線が上がるのではなく、前線が切れる(4対3と同じ)
- 敵陣の奥ほど相手が2対1を作りやすい。逆に引き込めばこちらが作りやすい
- 維持は塗りと射程で決まる。射程外から撃たれたら下がるしかない
- バリア・シールド・カニタンクなど、遅延できる手段があれば維持できる
- 崩れて引く時は、上げすぎてくる敵の1枚を狩ることを狙う
コーチングに応募する