はじめに
「なんとなく負けるけど、原因がわからない」——中級者が一番ぶつかる壁です。そんなときに効くのが、自分の試合を見返して原因を見つけることです。
まず「どうやって見返すか」、そして管理人がふだんコーチングでどこを見ているか——この2つが分かれば、見返しはぐっと楽になります。
実は管理人自身、自分のプレイはほとんど見返していません(その代わりのやり方はこちらの記事に書きました)。だから、これから紹介することも全部やる必要はありません。欲張ると嫌になって続かないので、気になったところだけつまみ食いでOKです。
01スプラ3には「リプレイ機能」がある
意外と知られていませんが、スプラ3には「バトルメモリー」という公式のリプレイ機能があります。録画の準備は不要で、プレイした試合が自動で保存されます。
- ロビーの「メモリープレーヤー」から再生できる。一時停止・巻き戻し・早送り・カメラ操作が可能
- 自分視点だけでなく、味方・敵を含む8人全員の視点で見返せる。「相手から自分がどう見えていたか」まで確認できるのが最大の強み
- 保存できるのは本体合計50試合まで。50を超えると古いものから自動的に消えていく
- お気に入り登録(Yボタン)しておくと自動削除から保護できる(保護できる件数には上限がある)
- 16文字のリプレイコードを発行すれば、他の人に共有して見てもらえる
バトルメモリーはスマホなど外部には保存できず、ゲームのアップデート(バージョン更新)が入ると過去の試合は再生できなくなる。本当に残したい神プレイや反省試合は、更新が来る前に後述のSwitch録画で動画化しておくのが安全。
02試合を見返す4つの手段
「見返す」と言っても方法はいくつかあり、それぞれ役割が違います。目的に合わせて使い分けましょう。
- ①バトルメモリー:本命。試合全体を8人視点で見返せる。まずはこれ
- ②Switchの30秒録画:キャプチャーボタンを長押しすると「直前の最大30秒」を切り出せる(1回押すとスクリーンショット)。決定的な1デスや打開の一場面を残す用途
- ③キャプチャーボード(外部録画):PCに映像を取り込み、試合を丸ごと連続録画できる。30秒制限も更新による消失もない唯一の確実な手段。腰を据えてVODレビューするなら最上
- ④ゲーム内リザルト/イカリング3:キル・アシスト・デス・スペシャル使用回数などの数値を確認できる。イカリング3(スマホアプリ)なら直近50戦を1試合ずつ見られる
数値(リザルト)は「傾向の把握」、映像(バトルメモリー)は「原因の特定」。数字は"何が"を教えるが、"なぜ"は教えてくれない。死因を知りたければ必ず映像を見る。
03管理人がコーチングで見ている3つのポイント
管理人はふだんいろいろな人のコーチングをしています。他人のプレイを見るとき、実は1回1回の対面の勝ち負けはほとんど見ていません。真っ先に見るのは、次の3つです。
- カメラワーク:視点をちゃんと動かせているか。敵や状況を見るには、まずカメラがそっちを向いていないと始まらない。ここが固まっている人は、それだけで情報を取りこぼしている
- 状況を見ているか:人数・カウント・味方の位置を見て動いているか。目の前の敵だけを追って、盤面が見えていない人はとても多い
- ルールの理解度:そのルールで「今なにをすべきか」が分かっているか。ガチホコで人数不利なのに前に出る、エリアを塗り返さず対面に行く——こうした判断のズレはここに出る
1回1回の対面の勝敗は、実はそこまで重視していない。必要なポジションにさえいれば、あとは技術(エイム)の問題だから。撃ち負けが多い人ほど「エイムが悪い」と思いがちだが、多くは"そもそも撃ち合うべきでない位置で撃ち合っている"だけ。原因はカメラ・状況・ルール理解の側にある。立つべき位置は強ポジションの考え方へ。
04自分で見るなら「デスの手前」だけでいい
とはいえ、自分ひとりで全部を見るのは大変です。そこでおすすめなのが、「デスの手前の動き」だけに絞って見ること。挫折しないし、効果も一番大きい。理由は、1回のデスのコストがとても大きいからです。
- やられてから復活して操作できるまで約8.5秒。前線に戻る移動時間まで含めると実質十数秒(前線が遠ければさらに延びる)
- その間ずっとチームは4対3の数的不利。キル1本のリターンより、デス1回のリスクの方が試合を壊しやすい
- さらにデスするとスペシャルゲージが現在値の50%減少する。溜めたまま使わず死ぬ「抱え落ち」は、ゲージ半減+数的不利+作れたはずの盤面の放棄、という三重の損失
「キルを増やす」より「デスを減らす」が先。バトルメモリーで各デスの手前の動きだけを追っていく。デス1回の損失は約8.5秒+スペシャル半減で、キル1本の価値を上回る場面が多い。(数値は本記事執筆時点の仕様)
061試合の振り返り手順
やることを絞った、いちばん簡単な手順です。これだけで十分効きます。
- ①負け試合を1つ選ぶ。勝ち試合より、負け試合の方が原因が見つかりやすい
- ②バトルメモリーで、各デスの手前だけ見る。できれば倒した相手の視点でも見ると、なぜ狩られたかが分かる
- ③一番多かったパターンを1つだけ、次の試合で意識する。
「味方が弱い」ではなく「自分はどうできたか」に目を向けるのがコツ。全試合やらなくていい。負けが続いて気になったときだけで十分です。
07やりがちな自己分析の失敗
ありがちな落とし穴を3つだけ。当てはまっていないかチェックしてみてください。
- 味方のせいにする:「味方が弱かった」で止まると、自分の改善点がゼロになる(イライラが強い人は怒りの正体の記事へ)
- キル数だけを見る:デスの損失(約8.5秒+スペシャル半減)の方が、試合への影響は大きい
- 一度に多くを直そうとする:欲張ると続かない。直す点は1つに絞る
08セルフ分析の限界とコーチングの価値
ここまでの方法で自己分析力はかなり上がります。ただ、セルフ分析には限界もあります。
- 自分では気づけない癖がある。長年染みついた動きは、自分には「普通」に見えてしまう
- 改善の方向性が合っているか、自分では判断しづらい。間違った方向に努力し続けるリスクがある
- 第三者の視点は、自分では絶対に得られない。「そのデス、そもそも前に出る場面じゃない」の一言で数ヶ月分の壁を越えられることもある
「何が課題かわからない」「直しているはずなのにXPが上がらない」と感じたら、それは第三者の目を借りるタイミング。バトルメモリーのリプレイコードを共有すれば、他人に見てもらうのも簡単。
まとめ
ポイントはこれだけ。全部やろうとせず、気楽にどうぞ。
- スプラ3には「バトルメモリー」がある。8人全員の視点で試合を見返せる
- 管理人がコーチングで見るのはカメラワーク・状況・ルール理解度。個々の対面の勝敗は重視しない
- 自分で見るなら「デスの手前」だけでいい。1デス=約8.5秒の数的不利+スペシャル半減
- 死んだ理由をざっくり分けて、一番多いパターンを1つだけ直す
- 全試合やらなくていい。負けが気になったときだけで十分
ちなみに管理人自身は、自分のプレイをほとんど見返しません(その代わりのやり方はこちら)。だから、あなたも無理なく続く形でOK。気になったとき、デスの手前だけ——それで十分上達します。
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